遺言イメージ

両親が作成した遺言書

人間というのは、年齢を重ねていくと寿命もありますし、病気をしたり不意な事故を起こしたりすることによって、死というものが必ず訪れるものです。
さて、現在の日本は、高齢社会といわれるようになってきましたが、現在の高齢者のうちでもっとも多いのは戦後の昭和20年代のベビーブームに生まれた、いわゆる団塊の世代といわれる人たちです。
この世代というのが、ちょうど私の両親の生まれたころでして、少しずつ先述の自分自身の死というものを考える年代になってきているのです。
私の両親が死というものを考えるようになったのは、自分自身が病気を患うことが多くなってきて、入退院を繰り返すようになってきてからでした。
そこで、私には兄弟がいますので、自分たちの財産というものを子供たちにどのように相続させるかについて、ある程度具体的に考えておく必要性が出てきたのです。
両親の場合には、戦後というのは土地の値段がとても上昇して、最も優良な投資先とも言われていましたので、はじめはたった一軒の小さな建売住宅だったのですが、それを売ったり購入したりということを繰り返す中で、だんだんと資産を増やしていくことになったのです。
そうした多くの売買を繰り返した不動産物件のなかで、マンションを建設したりもしていましたので、現在両親が暮らしている実家以外にも、そうした不動産がいくつか残っているのです。
こうした不動産を子供たちに分割して相続させるのに、両親が一番困ったのは、不動産というのはそれぞれに価値が異なるので、どうしても子供たちに均等に分けることができないことでした。
もちろんこれらのマンションや自宅などの不動産を売ってしまえば、現金になりますので均等に分割することは出来るのですが、これまで自分たちが苦労して築き上げたものを、無くしてしまうのも抵抗があったのです。
そんなある日のことですが、私も含めた兄弟が集まった時に、両親からこうした話を聞かされまして、完全に同額になることは無理だという結論になりまして、結局は両親に任せることにしました。
ただし、相続で揉めないように遺言をしっかりとした形で作成しておいてほしいということを、兄弟全員で両親にお願いしたのです。
ここで私は、兄弟の中でも長男ということで両親から後日に遺言の作成について相談を受けまして、相続には相続税というものがつきものにもなりますので、私はいつもお世話になっている税理士の先生にお願いしました。
この税理士の先生のところに相談し行ったところ、まずは土地の公の価格となる路線価から調べられまして、そのうえで建物の評価額も含めて両親の所有している財産の価値というものをすべて試算されました。
それを私は両親に手渡して、後は両親に税理士の先生に直接相談するように言いました。
両親と税理士の先生は、より相続税がかからない方法を相談しまして、それをもとに遺言書を書くことになったのです。
また、税理士の先生は出来た書類をより確実なものとする方法として、公証人役場で作成することを勧められ、公証人役場に行って遺言書を作成しました。
公証人役場というのは、こうした正式な書類を作成するときに、法律というものがどうしても関与してきますので、法律に則って文書を作成してくれるところなのです。
この公証人役場で作成した文書というのは、われわれ兄弟が危惧していた相続のときに後で揉めるというようなことがない、裁判においても十分に証拠となるものなのです。

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